海 外 作 品
デラブランチャ(1858−1918)
   ルーマニアの代表的な短編作家。
   一見平凡な題材を、親しみぶかい詩的な表現で淡々と描いている点が、彼の持ち味である。
   小説の他、戯曲や詩の作品もあり、また弁舌にもすぐれていたといわれる。
   代表作には短編集『スルタニカ(モルダヴィア地方の踊り)』(1885)『ハジ・トゥドセ(名人)』(1903)などがある。 (田中春美

ラーゲルレーヴ(1858-1940)
   スウェーデンの女流作家で、1909年、女性で最初にノーベル文学賞を受けた。
   『イエスタ・ペルリング物語』でデビューし、『イエルサレム』『地主屋敷の物語』『幻の馬車』』などの名作で世界に知られた。
   その作は愛と善意にみち、しかも現実と空想とのあやしい交錯を示して、近代・現代の他の作家とは著しく異なった世界を築いて
   いる。
   長編童話『ニルスのふしぎな旅』も全世界の少年少女に愛読されている。 (山室静

モルナール(1878-1952)
   ハンガリーの小説家・戯曲家。
   ブタペスト生まれの都会作家で、はじめはユーモラスな短編作家として知られたが、戯曲『リリオム』(1909)の成功によって国際的
   な名声を博し、1920年代には欧米劇壇の人気作家になった。
   晩年はナチスに追われて渡米し、ニューヨークで客死した。
   少年小説『パール街の少年たち』(1907)も広く知られている。 (徳永康元
                             
<以上『ヨーロッパ短編名作集』徳永康元編(学生社・1961年初版)作家解説より>
クライスト(1777-1811)
   フランクフルト・アン・デア・オーデルの軍人の家系に生まれる。
   自らも軍職に就いたが、22歳のとき退いて大学に入り、哲学・物理学・数学を学ぶ。30代になって悲劇『ペンテジレーア』、
   喜劇『こわれがめ』『O伯爵夫人』といった優れた短編小説を書いたが、ほとんど認められずに終わる。
   34歳のときヴァンゼー湖畔で人妻とピストル自殺をとげた。 (種村季弘
                                                              
<『筑摩文学の森 7』より>
モーパッサン(1950-1893)
   フランスノルマンディ生まれ。パリに住み海軍省、後に文部省勤務。
   かたわらフロベールに師事して文学修業をした。30歳のとき、『脂肪の塊』によって颯爽とデビュー。
   その後10年間、フランス文学の寵児として7つの長編、270余の短編をやつぎばやに発表。やがて、独身による
   放埓と過労、青年期に得た病のため発狂して自殺をはかり、精神病院で生涯を終わる。「未亡人」は1882年作。
   初期の短編の一つ。 (青柳瑞穂)                                     
<『筑摩文学の森 1』より>

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番号 作  品  名 収録年月日/備考
01 デラブランチャ「夢と現実のあいだ」(1) (2) 田中春美訳  (ルーマニア) 2006/08/14
02 ラーゲルレーブ「つるばらの茂みで」(1) (2) 山室静訳  (スウェーデン) 2006/08/16
03 モルナール「或る小さな物語」(1) (2) 徳永康元訳  (ハンガリー) 2006/08/26
04 クライスト「ロカルノの女乞食」 種村季弘訳  (ドイツ) 2006/08/31
05 モーパッサン「未亡人」(1) (2) 青柳瑞穂訳 (フランス) 2006/09/04