竹 久 夢 二

『春 坊』
女性画で親しまれている竹久夢二の童話を見つけ、一読した。
泣き虫な弟、春坊を書いた物語。姉の語りで書かれているその物語に出てくる母様(かあさま)は、なぜかとても艶っぽい。「まあ何だって、おまえはそんなにお泣きだえ」少し衿抜き気味に着物を着た上げ髪の女性を思い描いて読んでいると、母様と春坊の挿絵。母様は結い髪の上、ほずれ髪付きの大人の女性(かあさま)である。京都から来るおば様といい、いや、なんとも、岡山の造り酒屋に生まれ、豊かで温かい幼少時代を過ごした夢二と知ると頷ける。幼少の彼を取り巻いていたであろう風景が鮮やかだ。画は、初版本に載せられた夢二自身による挿絵(岩波文庫「日本児童文学名作集」より)。
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番号 作  品  名 収録年月日/備考
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春 坊

2006/11/04
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